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少女だったころのあなたへ

自己愛性人格障害の父と筋ジストロフィーの母のもとで育った女の子の話。

毒母−1

 

私は母が大好きだった。

 

 

 

 

今思うと

 

母もまた変わった人だった。

 

 

 

それでも父に比べたら随分とマシで、

 

父と違うところは

 

母が怒鳴っても全然怖くないところで(笑)

 

だから母の方が好きだったのかもしれない。

 

 

 

 

小学一年生のとき

 

放課後に友達とプールに行くことになり

 

母からお小遣いをもらった。

 

母は喜んでお小遣いをくれた。

 

 

 

 

多めにもたせてくれ、

 

残ったらきちんと返しなさいと言われた。

 

 

 

 

 

市民プールの帰り、

 

友達が自販機でアイスを買うといい

 

 

 

 

私もアイスを買ってもいいか

 

聞くために、

 

 

公衆電話から母へ電話を掛けた。

 

 

 

 

 

 

母は喜んで「いいよ」と言ってくれた。

 

 

 

帰宅してから私は母に

 

友達と遊んで楽しかったことを

 

事細かに話して聞かせた。

 

 

 

 

公衆電話に100円を入れたことを

 

話したところで母は

 

急に形相を変えてキレた。

 

 

 

 

「公衆電話に100円入れる馬鹿がどこにいる」

 

「公衆電話は10円入れれば十分だ」

 

「差額の90円をお母さんに払いなさい」

 

と厳しく怒られた。

 

 

 

小学一年生の私は大泣きしながら

 

90円を自分のお小遣いから出して

 

母に謝った。

 

 

 

母は許してくれた。

 

 

 

このときの母は

 

お金の価値を幼い我が子に

 

教えたかったんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても母の対応の仕方は厳しかったと思う。

 

 

 

 

お陰で公衆電話に100円を入れることは

 

犯罪級にいけないことなのだと

 

当時の私は学ぶことができた。

 

 

 

もし私が将来子供をもって、

 

同じように

 

「一円、数十円でも大切なんだよ」

 

と教えたかったとしても

 

そんなに叱責しない気がするんだけど

 

どうなんだろう。

 

 

 

親になったことないから分からないけど。