少女だったころのあなたへ

自己愛性人格障害の父と筋ジストロフィーの母のもとで育った女の子の話。

毒母−2

小学校中学年のとき、

 

田舎の母の実家へ夏休みに行った。

 

 

滞在中は、

 

年の近いイトコたちが集まっていて

 

毎日遊んでいたから

 

公文の宿題が進まないことがあった。

 

 

 

 

 

 

母からの「宿題やりなさい」と

 

私も頑固で「やらない遊ぶ」の

 

攻防が続いて、

 

 

 

 

3日くらい朝昼晩の食事を抜かれた。

 

空腹だったし、

 

イトコたちの前でその扱いはとても惨めで、

 

隠れてずっと泣いてた。

 

 

 

 

 

叔父と祖母が「厳しすぎる」と同情して

 

こっそりプリンを食べさせてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙が止まらなくて

 

プリンの器の中にたくさん涙の粒が入った。

 

 

 

 

 

 

 

私が親でもそこまで

 

厳しくできる自信ないなと思う。

 

 

 

 

 

 

 

26歳になって友達に子供ができて

 

遊びにいったり、

 

 

会社の人の小さい子に会ったり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこの親子を見ても思うのは

 

わたしの母みたいなお母さんがいないということ。

 

 

 

 

 

 

 

もうなくなったけど

 

恥ずかしい話、

 

 

 

 

 

 

つい最近23、24歳くらいまで

 

 

小さい子を見て

 

「その子がかわいい」より

 

 

 

 

 

 

「優しい愛情に溢れた

 

健康なママがいて羨ましい」

 

 

 

 

 

 

という目で見ていた。